年末に飲食の機会が増える方へ | 富田林で安心・安全の信頼のおけるかかりつけ専門院 ひなた整骨整体院富田林で安心・安全の信頼のおけるかかりつけ専門院　ひなた整骨整体院

年末に、どうしても飲食の機会が増え肝臓に負担がかかりやすい時期でもあります。

これにちなみ今月の健康情報は『年末に飲食の機会が増える方へ』です。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、自覚症状が出にくいのが特徴で、負担をかけると脂肪肝⇒肝炎⇒肝線維維化⇒肝硬変⇒肝がんという経過をたどることがあります。

この沈黙の臓器と呼ばれる肝臓、従来人間の内臓は１つの働きをすることが多く、例えば心臓は全身の血液を送り出します。

肺は、酸素と二酸化炭素のガス交換の働き。それに対し肝臓はアルコールの有害な物質を解毒・分解や栄養素をエネルギーに変換し全身に送るなど様々な働きがあります。

また肝臓は２／３を切除しても元に戻る再生能力があり、症状がなかなか出にくいことから沈黙の臓器と呼ばれているようです。
しかし、お酒、脂肪、ウイルス、薬剤、サプリの過剰摂取など様々な原因で回復能力を上回ってしまうと段々と肝臓が固くなり肝硬変になると元の状態に戻るのが難しくなります。

そんな事態に陥らないためにも、ここで少し肝臓の事を知っておいくことが大切です。

血液検査の結果でよく見かける肝機能の数値AST、γ-GTP、ALTの数値のうちASTは心臓や筋肉が壊れる場合にも増える事もあり、またγ-GTPは胆管の病気やアルコールに反応して増えることがあり、一方ALTは肝臓が壊れた時に増えるのが特徴で、肝臓の状態を判断するにはALTが最適なようです。そしてALTが３０を超えてくると肝臓の病につながってしまう恐れがあるので特に注意が必要です。

尚、お酒を飲まない人でも肝臓障害を起こすNASH（非アルコール性脂肪肝炎）があり、また女性は閉経後に脂肪肝やNASHになる人が多いようです。女性は男性の２／３のアルコール量で肝障害が起こってしまうようで、こちらも意識して注意しておきたいポイントです。

肝臓を守る食事・・・良質なたんぱく質は肝細胞の修復に必須です。オメガ３脂肪酸（青魚、亜麻仁油）中性脂肪を減らし、食物繊維は脂質・糖の吸収を抑えます。

また、飲み物ではコーヒーは毎日飲む人は飲まない人に比べて肝臓がんのリスクが半減していたという研究報告があるようで、そして緑茶などのカテキンが多いものを摂取することで肝機能や脂肪肝が改善したという報告もあるようです。ただ、これらも過剰摂取すると悪影響を及ぼすのでご注意を！

さらに肝機能改善に効果的なのはやはり運動です。運動によって体重が減り脂肪肝が改善されることと、筋肉はたんぱく質の貯蔵、糖質の取り込み、アンモニアの分解など肝臓と同様に様々な働きがあります。すなわち筋肉量が増えると、肝臓の負担が減り肝機能の改善が期待できるということです。

肝機能改善のおすすめの運動と体操・・・立った姿勢で椅子の背もたれに手で支えながら、左右どちらかの片脚を前・後ろ・外・内と上げる。

肝臓のある右わき腹周囲を意識した体操・・・椅子に腰掛けたままで上半身を捻る、肝臓と密接している横隔膜を意識した呼吸法⇒腹式呼吸を行う。

これから年末に飲食が増える時期、これらを意識し上手に過ごして、良い年をお迎えください。